サイトを持っているのに問い合わせが増えない。そんなとき、多くの方はデザインの古さや情報量を気にされます。しかし実際に見直すべき箇所は、たいてい別のところにあります。ここでは、優先して確認したい3つのポイントを順番に整理します。
1. ファーストビューで「誰向けか」が伝わっているか
サイトを開いて最初の数秒で、訪問者は「自分に関係あるサイトかどうか」を判断します。会社名やスローガンだけが大きく書かれていて、何をしている会社で、誰の悩みを解決するのかが読み取れないと、そこで離脱されてしまいます。ファーストビューには「対象」「提供価値」「次に取るべき行動」の3点が、スクロールしなくても分かる形で入っているかを確認してください。
2. 問い合わせボタンまでの距離が遠くないか
興味を持った訪問者が、実際に問い合わせフォームへたどり着くまでに何回クリックが必要か。ページの最下部までスクロールしないとボタンが見つからない、メニューが複雑で迷ってしまう、といった状態では、せっかくの関心が途中で冷めてしまいます。主要なページには常に問い合わせへの導線を置き、迷わせない設計にすることが基本です。
3. フォームの入力項目が多すぎないか
問い合わせフォームの項目数は、そのまま完了率に直結します。氏名・会社名・メールアドレス・電話番号・部署名・予算・希望時期…と項目を増やすほど、途中で離脱する人が増えていきます。最初の問い合わせ段階で本当に必要な情報は何かを見極め、詳細なヒアリングは電話やメールでのやり取りに回すという判断も有効です。まずは「連絡が取れる」状態を作ることを優先しましょう。
写真や実績がなくても、まずできること
「良い写真がないから」「まだ実績が少ないから」とサイト改善を後回しにしてしまう方もいますが、上記の3点は写真の有無にかかわらず今すぐ着手できます。見た目を整えるのはそのあとで十分です。まずは「伝わる」「たどり着ける」「送信できる」という基本の3つを整えることが、結果につながる近道になります。
スマートフォンでの見え方も必ず確認する
問い合わせの多くは、パソコンではなくスマートフォンから届きます。パソコンの画面では整って見えていても、スマートフォンではボタンが画面の外にはみ出していたり、文字が小さすぎて読みにくかったりすることは珍しくありません。自分のスマートフォンで実際にサイトを開き、ファーストビューから問い合わせボタンまでを一度自分の指でたどってみることをおすすめします。開発者としてではなく、初めて訪れた人の立場で操作してみると、見落としていた不便さに気づけます。
改善は一度にすべてやろうとしない
ファーストビュー、導線、フォームのすべてを同時に作り変えようとすると、着手までに時間がかかり、結局手つかずのままになりがちです。優先順位をつけて、まずはフォームの項目を減らすだけ、次にボタンの配置を見直すだけ、というように一つずつ着手していくほうが、実際には早く結果が出ます。小さな変更でも、問い合わせ件数の体感が変わることは十分にあります。
まとめ
問い合わせが来ない原因は、デザインよりも構造にあることが多いものです。ファーストビュー、導線、フォームという3つの基本を見直すだけでも、体感できる変化につながります。